日本同盟キリスト教団 盛岡みなみ教会

メッセージ

日曜礼拝の聖書メッセージです。
今月の最新の週から順に載せています。
このページがご覧になる方の
心の養いとなりますように。

メッセージ

聖書の言葉

「恐れずに!」

主日礼拝 2022年3月27日

創世記15章1-6節

牧師の言葉

1.あなたを守るのは?
いよいよ盛岡みなみ教会で私が聖書のメッセージをさせていただく最後の機会になりま した。今朝が創立から 931 回目の礼拝です。ゲストスピーカーも多くご奉仕くださいま したがおおよそ 900 回はお話させていただいたと思います。それは聴いてくださる皆さ んの存在と忍耐があってこそ!礼拝では幼い子どもから大人まで、年齢も環境も経験も 状態も違う人々が集います。そこで聖書を通して神の言葉を聴き、霊的な糧と祝福をい ただくことができるのは、家族がいっしょに食事をする光景と似ています。同じ食事を 食卓を囲みながらいただく。聖書は神の言葉であり、みなみ教会は主の教会です。これ は説教者が替わっても、変わらぬ真理です。ぜひ、これからもここで最高の礼拝がささ げられ、まっすぐに聖書が語られ、聴かれる教会でありますよう願っています。 今朝はアブラハムに主が語られる場面です。信仰の父と呼ばれますが、そのアブラハム もいつも強かったわけではありません。この箇所で「恐れるな」と言っておられること からも分かります。これは、私たちがどんなときに不安を感じ、押しつぶされそうにな るのかを教えています。それは、私たちが「主を忘れるとき」です。信仰の父アブラハ ムもその渦中にいました。そこで聴こえてきたのは「わたしがあなたの盾である」とい う神の声です。「盾」はあなたを守る最高の武具です。自分ではなく、主がこの身を守 り、私の人生の盾となってくださる。それをどんな局面でも思い出したいと願います。

2.計算と言い訳
アブラハムはその「盾」である主をすぐに信じることができませんでした。むしろそれ を聴かなかったかのように、自分の言い分を並べます。確かに神さまはアブラハムに土 地や子孫の祝福と繁栄を約束されました。けれども、このときまでにアブラハムには一 人の子孫も与えられていませんでした。時間は経ち、自分も年齢を重ねるうちに、いつ 主が与えてくださるのかという不信感の方が大きくなっていきました。「あなたは私が 不安なのをご存じないのですか」「あなたが一人の子孫もくださらないので」といった 神の約束の確かさよりも、自分のたどった道や不満が心を占めるようになり、主に楯突 いています。私たちが神の言葉よりも自分の計算を重視し、神の約束を信じるよりも疑 うようになるとき、信仰には黄信号が灯っています。同時に、素直に信じきれないアブ ラハムの姿は私たちと同じ人間であることに慰めもいただきます。そして、主はそんな アブラハムを一刀両断せず、その言い分に耳を傾け、誠実に交わりを続けてくださって います。私たちが神を信じることができるのは、自分の信心深さや悟りのおかげではな く、ひたすらにあなたを呼び、主に出会うまで期待してくださる神の忍耐によります。

3.偉大な主を信じる
ここまでのやり取りは相当なボリュームですが、5 節の書き出しは「彼を外に連れ出し て」とあります。実は、これまでは天幕の中=アブラハムが殻に閉じこもっていた中で のやり取りです。その閉じられた心を、主は手を引くようにして外に連れ出し、それま でアブラハムの計算や頭では決して見ることのできなかった光景を見せてくださいま す。「さあ、天を見上げなさい」。今朝も「主を仰ぎ見て」を賛美しました。メロディ ーがいい、リードや奏楽がいいのもアリですが、一番は何を歌っているかです。私たち が主を仰ぎ見るとき、力が与えられ、どんな山も超えて行ける。これは暗示ではなく信 仰です。主を信じられるようになる、ということこそ、私たち人間への最大の贈り物。 自分の知恵、知識、経験、感じに頼らず、主を頼りにする。それは私たちが殻に閉じこ もっていても、言い訳を並べても、不安を感じていても遮断されることはありません。 常に主はその胸元を開いて、私たちに近づき「恐れるな。わたしを信じなさい」と語ら れます。自分によらず、偉大な神を信じること。この「信じる」こそ「アーメン」の意 味です。私たちではなく、主が真実なので信じることができる。私たちではなく、主が 偉大なので何よりも誰よりも栄光を受けるにふさわしいお方である。「義と認められ る」は神がそれ以上を何も望まないことです。ぜひ、偉大な主を信じて歩みましょう。

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日曜礼拝の聖書メッセージです。今月の最新の週から順に載せています。このページがご覧になる方の心の養いとなりますように。

恐れずに!

主日礼拝 2022年3月27日

聖書の言葉

創世記15章1-6節

牧師の言葉

1.あなたを守るのは?
いよいよ盛岡みなみ教会で私が聖書のメッセージをさせていただく最後の機会になりま した。今朝が創立から 931 回目の礼拝です。ゲストスピーカーも多くご奉仕くださいま したがおおよそ 900 回はお話させていただいたと思います。それは聴いてくださる皆さ んの存在と忍耐があってこそ!礼拝では幼い子どもから大人まで、年齢も環境も経験も 状態も違う人々が集います。そこで聖書を通して神の言葉を聴き、霊的な糧と祝福をい ただくことができるのは、家族がいっしょに食事をする光景と似ています。同じ食事を 食卓を囲みながらいただく。聖書は神の言葉であり、みなみ教会は主の教会です。これ は説教者が替わっても、変わらぬ真理です。ぜひ、これからもここで最高の礼拝がささ げられ、まっすぐに聖書が語られ、聴かれる教会でありますよう願っています。 今朝はアブラハムに主が語られる場面です。信仰の父と呼ばれますが、そのアブラハム もいつも強かったわけではありません。この箇所で「恐れるな」と言っておられること からも分かります。これは、私たちがどんなときに不安を感じ、押しつぶされそうにな るのかを教えています。それは、私たちが「主を忘れるとき」です。信仰の父アブラハ ムもその渦中にいました。そこで聴こえてきたのは「わたしがあなたの盾である」とい う神の声です。「盾」はあなたを守る最高の武具です。自分ではなく、主がこの身を守 り、私の人生の盾となってくださる。それをどんな局面でも思い出したいと願います。

2.計算と言い訳
アブラハムはその「盾」である主をすぐに信じることができませんでした。むしろそれ を聴かなかったかのように、自分の言い分を並べます。確かに神さまはアブラハムに土 地や子孫の祝福と繁栄を約束されました。けれども、このときまでにアブラハムには一 人の子孫も与えられていませんでした。時間は経ち、自分も年齢を重ねるうちに、いつ 主が与えてくださるのかという不信感の方が大きくなっていきました。「あなたは私が 不安なのをご存じないのですか」「あなたが一人の子孫もくださらないので」といった 神の約束の確かさよりも、自分のたどった道や不満が心を占めるようになり、主に楯突 いています。私たちが神の言葉よりも自分の計算を重視し、神の約束を信じるよりも疑 うようになるとき、信仰には黄信号が灯っています。同時に、素直に信じきれないアブ ラハムの姿は私たちと同じ人間であることに慰めもいただきます。そして、主はそんな アブラハムを一刀両断せず、その言い分に耳を傾け、誠実に交わりを続けてくださって います。私たちが神を信じることができるのは、自分の信心深さや悟りのおかげではな く、ひたすらにあなたを呼び、主に出会うまで期待してくださる神の忍耐によります。

3.偉大な主を信じる
ここまでのやり取りは相当なボリュームですが、5 節の書き出しは「彼を外に連れ出し て」とあります。実は、これまでは天幕の中=アブラハムが殻に閉じこもっていた中で のやり取りです。その閉じられた心を、主は手を引くようにして外に連れ出し、それま でアブラハムの計算や頭では決して見ることのできなかった光景を見せてくださいま す。「さあ、天を見上げなさい」。今朝も「主を仰ぎ見て」を賛美しました。メロディ ーがいい、リードや奏楽がいいのもアリですが、一番は何を歌っているかです。私たち が主を仰ぎ見るとき、力が与えられ、どんな山も超えて行ける。これは暗示ではなく信 仰です。主を信じられるようになる、ということこそ、私たち人間への最大の贈り物。 自分の知恵、知識、経験、感じに頼らず、主を頼りにする。それは私たちが殻に閉じこ もっていても、言い訳を並べても、不安を感じていても遮断されることはありません。 常に主はその胸元を開いて、私たちに近づき「恐れるな。わたしを信じなさい」と語ら れます。自分によらず、偉大な神を信じること。この「信じる」こそ「アーメン」の意 味です。私たちではなく、主が真実なので信じることができる。私たちではなく、主が 偉大なので何よりも誰よりも栄光を受けるにふさわしいお方である。「義と認められ る」は神がそれ以上を何も望まないことです。ぜひ、偉大な主を信じて歩みましょう。

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